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Z世代とは?上司が知っておくべき5つの特徴と接し方のコツ3つを徹底解説

会社などで最近の若い人、いわゆる「Z世代」は何を考えているか分からない、話が通じないと悩む方も多いようです。

実際に、2024年にアメリカで行われた調査(※1)によると、管理職の18%が「Z世代の部下を管理するストレスから退職を検討している」と回答しています。この記事では、Z世代の特徴5つや、接し方のコツ3つを解説していきます。

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Z世代の時代背景やデータなどを元に詳細に解説しているので、Z世代を部下に持つ上司の方はぜひ参考にしてみてください。

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目次

Z世代とは?

Z世代とは、一般的に以下のように定義されています。

欧米諸国や日本などで、1990年代中盤から2000年代までに生まれた世代をいう。

引用:goo辞書

明確な年齢の定義はありませんが、2025年現在では14歳~30歳前後の年齢層と理解されているようです(※2)。

Z世代とは欧米で呼ばれていた「ジェネレーションZ」に由来する呼び名で、1960年代中盤~1970年終盤の世代をX世代、1980年代~1990年代中盤をY世代と呼んでいたことから名付けられました。

Z世代に続く2010年代中盤以降に生まれた世代を「α世代」と言います。
ここでは詳細な解説は省きますが、Z世代よりも早期から高度なテクノロジーに触れている世代という特徴があります。

Z世代の特徴

Z世代の特徴としては、以下の5つが挙げられます。

Z世代の特徴5つ
  1. 多様性を尊重する
  2. 自身の価値観や考えを重視する
  3. タイムパフォーマンスを重視する
  4. 堅実的な思考が強い
  5. ライフワークバランスを重視する

➀多様性を尊重する

Z世代と呼ばれる人々の特徴の1つは、お互いの多様な価値観を尊重するという点です。

その背景には、幼少期からインターネットやSNSが身近にあった世代(デジタルネイティブ)であることが関係していて、世界中の文化や考え方に触れる機会が豊富であったことが挙げられます。

性別や人種、宗教などに対してオープンであり、社会問題に関心が高いと言われています。また他人の違いを受け入れる姿勢が強い傾向があります。

なお、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営するSHIBUYA109 lab.が行った調査(調査時期:2024/3。調査対象:15~24歳の計455名)によると、「SDGs(*1)に関する授業を受けたことがある」Z世代は7割、「ジェンダー(*2)に関する授業を受けたことがある」は約6割という結果になっています(※3)。

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多様性を尊重する志向は、プライベートでSNSなどを見る時間の他に、学校現場でも培われているということですね。

(*1)SDGs:2015年に国連で採択された、「貧困をなくそう」などをはじめとした17の項目で構成された国際的な目標のこと。
(*2)ジェンダー:社会的・文化的に形成された性別に関する役割、期待、行動、価値観のこと。生物学的な性別とは異なる。

②自身の価値観や考えを重視する

先述した通り、Z世代は学校でも多様性に関する授業などを受けていることもあり、さまざまな価値観や違いを受け入れる傾向が強いです。

逆にいうと、「自分は相手の価値観を尊重しているのだから、自分の価値観も尊重されるのは当然だ」という考えを持つ人も多いということになります。

一方で、仕事をするにあたり自分の考えや価値観などの本音は言えないまま、退職に至るまで悩みなどを抱え込んでしまうという方も多いのが現状です。

エン・ジャパン株式会社の調査(※4)によると、退職時に「本当の退職理由を会社に伝えなかった」と答えた人は、全体の54%に上るという結果がでています。

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退職する2人に1人は、会社に本音を言わずに辞めていることになりますね…。

「退職したZ世代の本音を知りたい」という方は、MOMURI+(モームリプラス)を利用するのもおすすめです。

MOMURI+とは、退職代行モームリに蓄積されている2万件以上のデータを元に、Z世代の退職情報の開示や離職率低下のためのコンサルティングを行うサービスです。

「年代ごとの離職理由で多い項目は何か知りたい」など希望に沿った情報の開示や、自社の就業規則や離職状況を元に、離職率低下のための具体的な施策の提案を受けることができます。

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③タイムパフォーマンスを重視する

Z世代と呼ばれる若者は、時間を効率的に使うことに敏感です。スマホやパソコンを使いこなせる人が多く、情報を素早く検索・整理できる能力に長けています。そのため、仕事やプライベートでも、短期間で成果を上げる方法を追い求める傾向にあると考えられています。

損害保険ジャパン株式会社が行った調査によると、Z世代が動画視聴をする際の平均再生速度は1.5倍と他の年代と比較して最速で、倍速で視聴する理由で一番多かったのは「時間がもったいないから(51%)」という理由でした(※5)。

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この結果からも、費やした時間に対して得られる成果であるタイムパフォーマンスを重視していることが分かりますね。

一方で、(株)リクルート就職みらい研究所が行った調査(調査期間:2021/4/30~5/25。調査対象:大学生6,089人)を元に作成された厚生労働省の資料(※6)によると、働きたい組織の特徴として「短期での成長はしにくいが、体力的・精神的なストレスがかからない」ほうが良いと答えた人が7割以上という結果がでています。

引用:厚生労働省|経済社会と働き方の変化等について※6

効率的に習得したい一方で、ストレスがかかることは避けたいと考えている人が多いようです。

④堅実的な思考が強い

厚生労働省がまとめた資料によると、「安定し、確実な事業成長を目指している」組織で働きたいと回答した人は8割以上という結果がでています(※6)。

「景気が良かった時代を知らずに成長している」という時代背景があり、こうした安定志向が強い傾向があると考えられているようです(※7)。

⑤ライフワークバランスを重視する

仕事とプライベートのバランスを重視したいと考える人も多いです。厚生労働省の資料によると、「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」ほうが良いと答えた人が85%という結果になっています(左or上図※6)。

また、柔軟な働き方やリモートワークを好む傾向もあります。株式会社パーソル総合研究所が行った「働く10,000人の就業・成長定点調査」(調査期間:2022年2月~3月。調査対象:男女15-69歳の有識者10,000 人)の結果を載せています(右or下図)。

Z世代にあたる20代前半の「好きな時間に働きたい」と考える人は半数以上、「好きな場所で働きたい」と答えた人は4割以上と、他の年代に比べて自由な働き方を希望している人が多いことが分かりました。

また、同調査では在宅勤務を希望する20代前半の割合は4割以上となっています(※8)。

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好きな時間に好きな場所で働けたら、プライベートと仕事の両立がしやすいと考える人が多いようですね。

接し方のコツ

先述の特徴を踏まえ、上司がZ世代の部下と接する際のコツ3つをまとめました。

  1. コミュニケーションを重視する
  2. 無駄を省き着実に成長できる教育を目指す
  3. パワハラやセクハラをしない

以下、解説していきます。

➀コミュニケーションを重視する

相手の価値観を受け入れるという姿勢を見せることが重要です。Z世代の特徴として、「他人の多様性を尊重する」ことが挙げられますが、反対に「自分が他人の価値観を尊重するように、自分の価値観や考え方も大切にする」傾向が高いです。

そのため、日頃からしっかりとコミュニケーションをとり「相手の価値観を受け入れている」という姿勢を見せることが大切です。

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どんな働き方をしたいか、会社でどんなことをしていきたいかなど、面談以外の場面でも話しやすい環境を作れると良いですね。

また、コミュニケーションをとる際は、一方的に話さないようにすることがポイントです。目安としては、話の長さは部下が7割、上司が3割程度が理想です。

離職率低下のためにできる具体的な対策は、以下の記事でも詳しく解説しています。

②無駄を省き着実に成長できる教育を目指す

Z世代の多くが「タイムパフォーマンスを重視する」傾向にあります。そのため、明らかに効率が悪い業務内容や伝達方法がある場合は見直しを行うようにします。例としては、以下が挙げられます。

・本当に必要な会議だけを開催する
・無駄なやり取りを減らすために伝達方法を整備する など

Z世代に限らず、無駄な業務を省いて効率的に働きたいと思う人は少なくありません。効率的な業務ができれば、会社にとってもプラスになると考えられます。

また、厚生労働省の作成したデータによると、「個人が試行錯誤を行うことで成長する」よりも「会社のもつノウハウや型を学ぶことで成長する」方が良いと答えた人が7割以上でした(※6)。

引用:厚生労働省|経済社会と働き方の変化等について※6

上記のデータからも、特定の型を覚えれば複数の業務に対応できる効率の良い学び方が好まれていることが分かります。

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まずは、業務の流れや細かいフォーマットなどを整備することが大切と言えそうですね。

③パワハラやセクハラをしない

当たり前のことですが、パワハラやセクハラにあたる行為をしない・させないという社風を作ることも大切です。『Z世代の特徴:③タイムパフォーマンスを重視する』で解説したとおり、「短期での成長はしにくいが、体力的・精神的なストレスがかからない」方が良いと答えたZ世代は7割以上いるのが現状です。

また、退職代行モームリを管理する、株式会社アルバトロスが行った退職代行利用状況の調査(※9)によると、離職理由として最も多く挙がっていたのは「上司から各種ハラスメントを受けている」で、全体の3割以上という結果でした(左or上図)。

引用:PR TIMES|株式会社アルバトロス 退職代行モームリ累計利用者15,934名分のデータ・利用された企業情報を公開※9

また、Z世代(右図は2024年度の新卒で2001年~2002年生まれが中心の年代)の退職理由の約3割は「いじめやパワハラなどの人間関係」が原因だったとしています(右or下図)。

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Z世代だからといって特別な配慮が必要という訳ではなく、パワハラをしないなど労務関係の法律を守ることが重要と言えますね。

まとめ

Z世代とは、欧米での呼び名が由来で、先の年代をX世代・Y世代と呼んでいた理由から名づけられました。明確な年齢の定義はありませんが、2025年現在では14歳~30歳前後の年齢層とされています。

Z世代の主な特徴は5つあります。「多様性を尊重する」「自身の価値観や考えを重視する」「タイムパフォーマンスを重視する」「堅実的な思考が強い」「ライフワークバランスを重視する」です。

職場環境においてZ世代への接し方のコツは以下の3つです。

  1. コミュニケーションを重視する
  2. 無駄を省き着実に成長できる教育を目指す
  3. パワハラやセクハラをしない

円滑な業務を行うためにも、健全なコミュニケーションをとることや、業務の無駄を省くことは大切です。また、各種ハラスメントをしないといった労務関係の法律を守ることも、従業員の世代を問わず重要な取り組みです。

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この記事を参考に、Z世代の考え方や価値観を理解し、ぜひ社内で役立ててみてくださいね。

参照
※1Intelligent|1 in 5 Managers Have Considered Quitting Due to Stress of Overseeing Gen Z Employees
※2NRI ナレッジ・インサイト 用語解説|Z世代
※3PR TIMES|株式会社SHIBUYA109エンタテイメント Z世代のジェンダー・多様性に関する意識調査
※4PR TIMESエン・ジャパン株式会社|「本当の退職理由」調査(2024)退職時、本当の退職理由を伝えなかった方は半数以上。本当の退職理由トップは「人間関係」。 退職代行サービスの利用経験は3%に留まる。
※5PR TIMES 損保ジャパン『Z世代映像研究課』設立!【若者の動画視聴実態】を調査 Z世代の“快適”な視聴速度は1.5倍速、他世代と比べて約1.2倍のセリフ量をストレスなく理解していることが判明
※6厚生労働省|経済社会と働き方の変化等について
※7知的資産創造 2022年10月号|特集 コロナ禍で日本の生活者はどう変わったか「競争より協調」失敗したくない気持ちから来る さとり世代・Z 世代のライフスタイルPDF
※8パーソル総合研究所 働く10,000人成長実態調査2022 20代社員の終業意識変化に着目した分析
※9PR TIMES|株式会社アルバトロス 退職代行モームリ累計利用者15,934名分のデータ・利用された企業情報を公開

この記事を書いた人

1995年、沖縄県生まれ。大学卒業後は正社員として介護職を約5年経験。
大手通信会社にて、契約社員として電話・チャットオペレーター業務に計2年従事。
介護職時代から、クラウドソーシングサイトで記事執筆や電子書籍執筆、YouTube動画のシナリオ作成業務を行う。
2024年8月よりAlblogの専属ライターとして入社。転職・退職の複数回経験や、これまでのライティング業務経験を活かし、ブログ記事執筆を担当している。

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