転職活動を始める際、おおまかに二つの手段があります。
1つ目は、転職エージェントを使って転職活動を進める方法、そして2つ目はあなた自身で求人サイトや企業の採用情報を見て直接応募する方法です。
これからあなたが転職活動を始める際に、
転職エージェントと直接応募するの、どちらが有利なの?
などと、悩むこともあるでしょう。
転職活動をするのであれば、採用されやすい手段で進めていきたいですよね。
今回は、人材会社の担当者であるウシヤマが、転職エージェントとあなた自身が直接応募するのでは、どちらが有利でおすすめなのか、それぞれの特徴を踏まえて解説をしていきます。
転職エージェントと直接応募はどっちが有利?
できるだけ採用に有利な方法で転職活動を進めていきたいということは、誰もが考えることです。
では、転職活動をする際、転職エージェントを利用して応募するのと、自分で直接求人に応募をするのには、どちらが有利なのでしょうか?
結論から申し上げると、転職エージェント経由での応募と直接自分で応募する方法では、採用率の差はほとんどありません。
しかし、転職エージェント経由で応募をする方が、精神的に負担をかけず転職活動をすることができます。
なぜなら、求職者一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、あなたの転職活動をサポートしてくれるからです。
例えば、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、求職者の代わりに企業に面接の日程などの予定を調整してくれます。
そのため、キャリアアドバイザーのもと効率よく転職活動ができるのです。
また、近年ではアルバトロス転職などといった、年中無休365日夜まで営業している転職エージェントもあります。
年中無休ということは、土曜日や日曜日にも利用することができます。
そのため、平日は忙しくてなかなか時間が割けない方でも、お仕事終わりや、土曜日や日曜日でも利用することができる転職エージェントも存在しているので安心してくださいね。
働きながら転職活動したい方などには、最適な転職エージェントですね!
しかし、転職エージェントを経由での応募でも、直接自分で応募する場合でも、企業が一番に注目していることは、求職者の人柄やこれまでの経験やスキルです。
これらが企業側の求めているものと合致されることで、採用が決定します。
そのため、応募手段によって採用率が変動するということは、ほとんどありませんのでご安心ください。
また、転職エージェント経由で応募する方法と直接応募する方法とでは、転職活動の進め方が異なっていきます。
進め方を事前に知った上で、あなたのやりやすい方法で転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントと直接応募 それぞれの特徴
転職エージェントを利用した転職活動と、直接自分で求人に応募する転職活動では、採用の有利・不利などほとんどありません。
これからあなたが転職活動を行う際に、まずはそれぞれの特徴について押さえておきましょう。
特徴を踏まえたうえで、やりやすい方法で転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントの特徴
転職エージェントとは、求職者と人材を探している企業のマッチングを支援する人材紹介サービスです。
転職エージェントに登録をすると、求職者一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーが付き、求職者の希望や経験に沿った求人を紹介してくれます。
求人の紹介だけではなく、履歴書や職務経歴書の書き方アドバイスや面接対策なども、求人の紹介以外の部分でも手厚くサポートをしてくれます。
最近では、履歴書や職務経歴書を代理で作成してくれるエージェントもいます!忙しい方には嬉しいサービスですね♪
さまざまな部分でサポートをしてくれる転職エージェントですが、利用時の費用は一切かかりません。
転職エージェントは、企業側から紹介報酬を得ているため、求職者は無料でサービスを利用することができます。
大手転職エージェント
知名度が高く、業界でもトップクラスの大手転職エージェントには以下のようなサービスがあります。
どれもテレビCMなどで聞いたことがありますね!
これらの大手転職エージェントは、様々な業種や職種の求人を大量に扱っているのが最大の特徴です。
そのため、幅広く業界や職種を知ることができるので、キャリアチェンジを検討している方には最適でしょう。
しかし、取り扱い求人が大量ということから、キャリアアドバイザー自身が全ての求人を把握していない場合があります。
中小転職エージェント
転職エージェントは、リクルートやマイナビなどと言った大手だけではありません。
小さなところを含めると何千社にも及ぶ転職エージェントがあります。
中小の転職エージェントは、大手と比べると求人数が少なくなってしまいますが、キャリアアドバイザー一人ひとりが、求人を把握しているので、より密接的に求職者のサポートをしてくれます。
また、業界や職種に特化した転職エージェントも多く存在しているので、『IT系の業界に行きたい』などと、すでに軸が決まっている方には利用しやすいでしょう。
中小の転職エージェントの一例として、以下のようなサービスがあるので参考にしてみてくださいね。
1万件以上の求人を保有しているほか、退職代行サービス『モームリ』で利用された企業を紹介せず、優良な企業のみを紹介しています。
また、年中無休365日で営業されているため、休日にしか時間が取れないという方にも利用しやすい転職エージェントです。
IT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
担当するキャリアアドバイザーは、エンジニア経験のある方のみのため、求職者のスキルを見据え、適切なサポートをしてくれます。
また、転職だけではなく、独立支援も行なっているため、フリーランスでの活動を検討している方にもおすすめです。
初めて転職をしたいと考えている20代や第二新卒の方向けの転職エージェントです。
若手や未経験歓迎の求人を多数取り扱っているのほか、フルリモート可能の求人も多く扱っているので、『お家で働くことを実現させたい。』と考えている方におすすめです。
直接応募の特徴
求人サイトや企業のホームページから、自分で求人に応募をしていきます。
応募をしたら、実際に企業の採用担当者と連絡を取り、履歴書の提出や面接の日程を調整していきます。
転職エージェントと違い、あなた自身で求人に応募して、日程調整などを進めていくため、時間がない方には少々大変ではありますが、自分のペースで転職活動を進めることができます。
転職エージェント メリット・デメリット
転職エージェントの特徴をさらに深掘りして、メリットとデメリットについて解説をしていきます。
おおまかにメリットとデメリットは以下のようなものがあります。
転職エージェントのメリット
転職エージェントを利用して転職活動をするメリットには以下のようなものがあります。
- 日程調整や条件交渉などを代行してくれる
- 企業の内情を事前に教えてくれる
- 履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスをしてくれる
- 面接の対策をしてくれる
- 非公開求人に応募することができる
それぞれどのようなメリットがあるのか、詳しく解説をしていきます。
日程調整や条件交渉などを代行してくれる
転職エージェントを利用すると、あなたの代わりにキャリアアドバイザーが企業側に面接などの日程調整をしてくれます。
たとえ、現職での仕事が忙しくて、ご自身で転職活動を進められなくても、キャリアアドバイザーがスケジュールを調整してくれるので安心できますね。
また、日程調整のほかにも、企業に対して希望給与や入社時期などの条件交渉を代行してくれます。
自分で転職活動をするとなると、あなた自身で企業側に条件交渉をしなくてはなりません。
特に、初めて転職活動をする方は、条件交渉の仕方が分からないこともあるでしょう。
そんな時、転職エージェント経由で転職活動をすれば、キャリアアドバイザーに条件交渉を依頼することもできます。
企業の内情を事前に教えてくれる
転職エージェントは、多くの企業の情報を所持しています。
人事担当者だけではなく、現場の担当者との繋がりがあるため、会社の基本的な情報だけではなく、内部の情報も詳しく聞くことができます。
求人サイトや企業のホームページには記載されていないような詳しい業務内容や現場で働いている人のことを知ることができるので、より働いた際のことが想像しやすくなります。
履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスをしてくれる
転職活動が初めての方や経験が浅い方は、履歴書や職務経歴書の書き方に悩んでしまうこともあるでしょう。
ご自身で求人サイト経由で応募をする場合、書類の書き方を調べたり、志望動機や自己PRの内容も考えなくてはなりません。
しかし、転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーから履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスをしてくれます。
書類の書き方はもちろん、志望動機や自己PRの添削もしてくれるので、キャリアアドバイザーと相談をしながら、納得のいく書類を完成させていきましょう。
アドバイスや添削を受けることができますが、『キャリアアドバイザーに見てもらう前に、自分で一通り書きたい。』と考えている方は、以下の記事に履歴書と職務経歴書の書き方を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
面接の対策をしてくれる
転職エージェントを利用すると、面接本番前に面接対策を実施します。
企業ごとにどんな質問がされるのかなど、キャリアアドバイザーは把握しているので、対策をすることにより万全な状態で面接に挑むことができます。
なぜどんな質問がされるか把握できているのか?
キャリアアドバイザーは、過去に同じ企業に受けた方のデータを持っています。
そのデータを元に『どんな質問がされるか』や『面接官はどんなところに着目しているか』などを求職者にアドバイスをすることができるのです。
また、面接の受け方のポイントについては、以下の記事でも紹介していますのでこちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
非公開求人に応募することができる
転職エージェントでは、一般的に公開されていない非公開求人を紹介してくれることができます。
非公開求人は、主に企業側が新規事業を立ち上げる際などに募集を開始することが多いです。
あなたのスキルや経験が非公開求人にマッチしていた場合、転職エージェントより求人を紹介してもらえる可能性があります。
転職エージェントのデメリット
転職エージェントは、求職者の転職活動をサポートする便利なサービスです。
しかし、メリットがある反面、以下のようなデメリットもあります。
- キャリアアドバイザーによって相性が合わない場合がある
- 好きな求人に応募することができないことがある
- 自分のペースで転職活動をすることができない
これらのデメリットについて、詳しく解説していきます。
キャリアアドバイザーによって相性が合わない場合がある
転職エージェントに登録をしたら、どんなキャリアアドバイザーがあなたのことを担当してくれるのか分かりません。
例えば、あなたの希望している条件と全く違う求人を紹介されたり、話が全く噛み合わないなどといったキャリアアドバイザーも中には存在します。
そのような相性の合わないキャリアアドバイザーが担当になってしまった場合、上手く転職活動が進められなくなってしまう可能性もあります。
必ずしも全てのキャリアアドバイザーがあなたのことを理解してくれるのではなく、中には相性が合わない人もいるかもしれないということを念頭に置いておきましょう。
もし、相性が合わないキャリアアドバイザーが担当となり、不安を感じてしまうようであれば、別のキャリアアドバイザーに交代をしてもらったり、違うエージェントサイトを利用することをおすすめします。
好きな求人に応募することができないことがある
求人サイトを利用する場合、あなたの好きな求人に応募することができます。
一方、転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーがあなたの経験や条件を見て、あなたの経験に合致しそうな求人を選び、紹介をしていきます。
そのため、紹介されていない求人については応募することができません。
自分のペースで転職活動をすることができない
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが求人を紹介してくれたり、面接などの日程を調整してくれます。
それに伴い、キャリアアドバイザーと転職活動の進捗などを密に報告する必要があります。
例えば、内定受諾の意思決定や、面接の手応えなどの報告を都度しなくてはなりません。
そして、少しでも連絡が怠ってしまうと返事を催促されてしまうこともあります。
急かされることが苦手な人やゆっくり転職活動をしたいという方には、転職エージェントの利用は向かないでしょう。
直接応募 メリット・デメリット
直接応募の特徴をさらに深掘りして、メリットとデメリットについて解説していきます。
おおまかにメリットとデメリットは以下のようなものがあります。
直接応募のメリット
あなた自身で直接求人に応募して進める方法には、以下のようなメリットがあります。
- 自分のペースで転職活動をすることができる
- 意欲が高いと評判される可能性がある
- エージェントに掲載されていない企業に応募することができる
これらのメリットについて、詳しく解説をしていきます。
自分のペースで転職活動をすることができる
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーとの連絡も密になって行わないといけないので、どうしても時間に追われてしまうことがあります。
しかし、自分で直接応募して転職活動をする場合は、当然ながら自分のペースで進めることができます。
また、転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが仲介するため、企業とのやりとりに少々時間がかかります。
直接応募の場合は、あなた自身が直で企業と連絡を取り合うことができるので、時間がかからずスムーズに選考が進みます。
意欲が高いと評判される可能性がある
企業のホームページ経由で直接応募した場合、『わざわざホームページから応募してくれたということは、企業に興味があるんだ。』と感心され、評価されることもあります。
また、企業のホームページには企業理念なども掲載されているので、それらを読んだうえで応募しているのだと、企業側にも伝わりやすいです。
もし、働きたい企業があって応募をしたいと考えている場合は、転職エージェントや求人サイトではなく、企業のホームページから応募するのをおすすめします。
エージェントに掲載されていない企業に応募することができる
求人サイトや企業のホームページに掲載されている求人は、転職エージェントでは取り扱っていない場合もあります。
転職エージェントにある求人も魅力的なものが多いですが、自分で企業のホームページなどで探すとよりレアな求人を発掘できる可能性があります。
直接応募のデメリット
自分で直接求人に応募する方法は、自分のペースで進めることができるなどといったメリットがあります。
その反面、以下のようなデメリットも存在します。
- 自分自身で日程調整をしなくてはならない
- 履歴書・職務経歴書の添削ができない
- 希望給料などの条件交渉を自分でしなくてはならない
これらのデメリットについて、さらに詳しく解説をしていきます。
自分自身で日程調整をしなくてはならない
直接自分で応募をした場合、当然ながら面接の日程調整なども自分で行わなくてはなりません。
予定管理が得意な方であれば、問題ないことではありますが、少しでも苦手意識がある方は、ダブルブッキングなどしないよう慎重に調整をしなくてはなりません。
履歴書・職務経歴書の添削ができない
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが履歴書などの書類の添削をしてくれます。
しかし、自分で直接応募をして転職活動を進めた場合は、当然ながら添削をしてくれる人はいません。
何度も履歴書を見直して、場合によっては書き直すことも考えられます。
効率よく履歴書や職務経歴書を作成したいと考えている方は、転職エージェントの利用を視野に入れても良いかもしれません。
希望給料などの条件交渉を自分でしなくてはならない
転職エージェント経由で求人に応募すると、あなたの希望条件などをキャリアアドバイザーが代わりに企業へ条件交渉します。
しかし、直接応募した場合は、自分で企業へ条件交渉をしなくてはなりません。
特に初めて転職する方や、転職に慣れていない方は、どのようにして条件交渉をすればいいか分からないはずです。
条件交渉が上手く行かなかった場合、あなたの希望していない条件で転職する羽目になってしまう可能性があります。
補足:転職エージェントと直接応募の併用はできるの?
より多くの求人情報を知りたい場合、転職エージェントの利用と求人サイトや企業のホームページからの応募を併用して、転職活動をしたいと考えている方もいるでしょう。
でも、転職エージェントと直接応募ってタブーなのでは…?
そう思ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
できないかもと思われがちですが、併用することは可能なので安心してください。
求人サイトや企業のホームページの求人は、転職エージェントが紹介しないような求人も多数掲載されています。
たくさんの求人情報を見たいと考えている方は、転職エージェントと直接応募を上手く併用して、効率よく転職活動を進めていきましょう。
同じ企業に転職エージェント経由で応募して、自分でも直接応募することはNGです。
重複応募となってしまい、企業側からも『自己管理ができていない人』だと思われ、逆にあなたのイメージがダウンしてしまします。
ただし、前回転職エージェント経由で応募し不採用となってしまったが、月日が経ってから再度チャレンジする形で直接応募するのはOKです。
どうしても入社したいと考えている企業がある場合は応募しても良いかもしれません。
まとめ
転職エージェントを利用する転職活動と自分で直接求人に応募する転職活動に、有利・不利などはなく、採用率に差はありません。
しかし、転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーのサポートのもと、転職活動を進めることができます。
履歴書や職務経歴書の添削や面接対策なども、細かく実施するので、転職活動に不安を感じている方は、エージェントを使うことをおすすめします。
もちろん、直接自分で応募をして転職活動をするのも、悪くはありませんが、少しでも転職活動に不安がある方は転職エージェントに頼ってみるのもありかと思います。